不吉な兆し signs of ill presage 2005 10 22
2005年10月20日の朝日新聞の国際面には、不吉な写真があります。
「干上がる川(アマゾン川) 魚棲めぬ湖」
「ブラジル北西部のアマゾン川流域のヘイ湖で、死んだ魚をかき分けて進む小舟」。
湖の湖面が、死んだ魚で覆われていて、湖面が見えなくなるほどです。
日本人ならば、こうした写真は、気にしないでしょうが、
キリスト教徒の欧米人ならば、大いに気になるでしょう。
新約聖書の最後の章には、
こうした現象を象徴する言葉が並んでいるからです。
すべてのジュネーブ all Geneva 2005 3 23
21世紀前半は、政治的にも、経済的にも、混乱が起きるかもしれません。
それに加えて、地球環境にも、大きな変化が起きる可能性もあります。
もしかすると、「すべてのジュネーブから逃げ出せ」という事態になるかもしれません。
ここでいう「ジュネーブ」とは、世界の大都市を象徴しています。
あるいは、20世紀的な価値観を象徴しています。
そして、「精神的な豊かさ」を忘れて、「物質的な豊かさ」のみ追い求めている姿を象徴しています。
本当の豊かさとは true affluence 2005 3 16
豊かさには、「物質的な豊かさ」と「精神的な豊かさ」があります。
もちろん、どちらか一方を否定するものではなく、
両者とも、バランスよく存在すべきです。
しかし、現代文明は、あまりにも「物質的な豊かさ」に偏りすぎています。
特に、今の子供や若者は、豊かさには、
「物質的な豊かさ」と「精神的な豊かさ」の両面があると理解してなく、
「物質的な豊かさが、すべてだ」と思っている雰囲気すらあります。
これは、現代文明が作り出した「精神的な病」だと思います。
「物質的な豊かさ」が持つ魔力に、すっかり取り憑かれてしまっていると言えます。
共産主義体制の崩壊で、唯物主義的な考え方も崩壊したと思っていたら、
いつの間にか、こうした唯物主義的な考え方が、再び甦り、
今の日本に広がっているのです。
つまり、「物質的な豊かさが、すべてだ」という唯物主義的な考え方が、
大きくなりつつあるのです。
しかも、問題なのは、生まれてくる子供が、次から次へと、
こうした「精神的な病」に染まってしまうということです。
この悪循環は、どこかで、何とか断ち切らないと、大変なことになってしまいます。
かつて、日本は、そして日本人は、
極めて精神性の高い国、あるいは極めて精神性の高い民族として、
諸外国に紹介されていた時もあるのです。
(唯物)
ただ物質のみが、真の存在であるとして、これを重視すること(広辞苑)。